大同特殊鋼が発表した2014年4-6月期(第1四半期)連結決算は、エネルギーコスト上昇や為替差損で、経常利益が前年同期比19.5%減の45億7200万円と減益となった。
売上高は同9.1%増の1198億1900万円と増収となった。主力の特殊鋼鋼材部門は、自動車向け構造用鋼が消費税引き上げ影響から減少したものの、産業機械向けの軸受製品などが国内外で堅調に推移したことから、売上数量は増加した。工具鋼製品も、海外拠点での拡販効果を受けて売上数量は増加した。
機能材料・磁性材料事業は、電動パワステ用モーター磁石が搭載率の上昇や、自動車向け粉末製品も順調で増収となった。
営業利益は、中部電力の値上げによる電力コスト上昇や、増産に伴う労務費増加などの影響で同17.5%減の41億7700万円と減益となった。純利益は同30.8%減の25億8200万円だった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。