【メルセデスベンツ C180 アバンギャルド 試乗】異次元の感覚を生み出すサスペンション…岩貞るみこ

試乗記 国産車
メルセデスベンツ・C180 アバンギャルド
メルセデスベンツ・C180 アバンギャルド 全 14 枚 拡大写真

軽量化のために、アルミ化が進むクルマ業界。新型『Cクラス』もボディのアルミ率を高め、先代比-70kgのスリム化である。この効果を最初に感じるのはドアを閉めたときだ。

【画像全14枚】

運転席に座りドアを閉めると、パキンという耳慣れない高い音が響く。ボディ剛性のしっかりした高級車の開閉音はパフッという低音と刷り込まれている身としては、音の違いにいささか戸惑う。けれど、ふたたび確認するように開閉をしてみると、パキンという音とともに訪れるのは、密閉度の高さを示す静寂だ。

試乗したのはC180。ひと昔前なら、1.6リットルのメルセデス? と耳を疑うエンジンサイズだが、直噴ターボの味付けにより滑らかでパワフルな加速である。1200回転から出るマックストルクは、アイドリング状態からアクセルペダルに右足の重さがかかった瞬間から発揮される。しかも静か。ボディの密閉度の高さを実感する。

そして特筆すべきはサスペンションである。C180は、コイル・サスなのだが、固有名詞に「アジリティ・コントロール・サスペンション」とあるように、俊敏性が半端ない。低速域での凹凸のつかみ具合が、オシリのはるか遠くに感じられ、むむ、これは? と思いながら高速域にもっていくと、これまで体験したことのない安定感に包まれる。走りは軽い。でも、乗り心地は重厚。そのバランスが異次元の感覚を生み出している。

インテリアの洒落具合も気が利いている。ドアの内側にあるシート調整やパワーウィンドースイッチの並びといい、シルバーの色使いといい、向きといいデザインといい手触りといい、うっとりだ。でも、褒めすぎるのもシャクなので敢えてケチをつけるとすれば、センターコンソールの黒いプラスチックは気に入らない。埃つくし、指紋つくし、水分のちょっと多い布でふくと水滴が残るし。使い方の問題だろうと突っ込まれそうだが、Cクラスは日常で軽い気分で使いたいのよ。手間をかけずきれいにキープは、なににつけても女性の必須ポイントなのである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材中するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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