三菱自動車工業は7月30日、2015年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算を発表した。中国や欧州の販売増などにより、営業利益は前年同期比93%増の310億円と、同期での最高になった。
世界販売は、タイの落ち込みを中国や欧米でカバーし、4%増の25万8000台と堅調だった。為替の円安効果が営業利益段階で83億円の増益効果となった。純利益は282億円(71%増)で、同様に最高だった。
一方で、通期の予想は営業利益で1350億円(前期比9%増)などとしている期首見通しを据え置いた。会見した野田浩常務執行役員は「第1四半期はほぼ想定どおりのスタート」と評価。通期予想の据え置きは「円高サイドに見ていた為替の利益が出ているが、他はおおむね計画どおりに推移しているため」と、説明した。