住友ゴム、タイヤ製造プロセスにおけるシミュレーション技術を開発

自動車 ビジネス 企業動向
混練シミュレーション
混練シミュレーション 全 1 枚 拡大写真

住友ゴム工業は7月30日、タイヤ製造プロセスにおけるシミュレーション技術「Tyre Manufacturing Simulation」を開発したと発表した。

同技術は、各工程における現象を可視化することで、製品の品質を正確に予測することを可能とし、タイヤ品質を向上するとともに、タイヤ開発時の精度向上により環境負荷低減にも貢献する。

同社ではこれまで、タイヤ構造におけるシミュレーション「DRS(デジタル・ローリング・シミュレーション)」や新材料開発におけるシミュレーション「4D NANO DESIGN(フォーディ ナノ デザイン)」を用い、構造開発から材料開発まで一貫して、シミュレーションによるタイヤ開発を行ってきた。

今回新たに開発した「Tyre Manufacturing Simulation」は、タイヤ製造プロセスにおいて、原料ゴムとカーボンなどのフィラー(充填剤)を練り合わせる「混練」工程、ゴム部材を一定寸法のシート状に加工する「押出」工程、部材を貼り合わせてタイヤの原形を作る「成形」工程、トレッドパターンなどが施された金型に入れて、熱を加えて製品を仕上げる「加硫」工程など、各工程において起こっている現象を可視化。メカニズムを解明し、製品の品質をシミュレーションにより正確に予測することを可能にした。

これにより、工程設計および設備改善の最適化によるタイヤ品質向上のほか、タイヤ開発時の精度向上が図れ、環境負荷低減にも貢献する。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る