オートバックスセブンが発表した2014年4-6月期(第1四半期)連結決算は、カー用品の販売が低調で、営業損益が1億8500万円の赤字に転落した。前年同期は18億9900万円の黒字だった。
売上高は前年同期比7.5%減の484億6700万円と減収だった。
日本国内オートバックスチェンの全業態の売上高は、同12.6%の減少、全店が11.1%の減少となった。
カー用品販売事業は、消費増税前にスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの履き替え需要が早まった反動や、4月以降、国内自動車販売台数の減少に伴ってカーナビゲーションの需要が低迷したことなどにより、全般的に売上げが減少した。
車検・整備事業は、消費増税に伴い、車検を3月に前倒しで実施した車両が増加したことや、リーマンショックから5年後で、2回目の車検対象である自動車が少ないことなども影響し、車検実施台数は同8.7%減少の約12万1000台となった。
車販売・買取事業は、取り扱い店舗増加に伴い買取査定台数、成約台数が伸びた。しかし、消費増税の影響により、オートオークションなど中古車販売業者向け販売、個人向けの新車・中古車販売ともに前年実績を下回った。総販売台数は同6.4%減の約4200台だった。
収益では、売上げの想定以上の減少が影響して経常利益は同83.5%減の4億0200万円と大幅減益となった。当期純利益は同87.6%減の1億5600万円となった。
通期業績見通しは、業績が想定以上に悪化していることから下方修正した。売上高は前回予想より66億円マイナスの2218億円、営業利益が25億円マイナスの110億円、経常利益が24億円マイナスの130億円、純利益が18億円マイナスの77億円となる見通し。