サムスン首脳 一問一答「新タブレット、安売り競争せず市場首位めざす」

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サムスン電子ジャパン専務 石井圭介氏
サムスン電子ジャパン専務 石井圭介氏 全 2 枚 拡大写真
 サムスン電子ジャパンは7月31日、タブレット「GALAXY Tab S」の国内ローンチ(8月1日発売)イベントを開催した。イベント終了後には石井圭介専務による囲み会見も行われた。質疑応答の内容は以下の通りだ。

--- このシーズンに投入した狙いは。

石井氏:6月にNYで発表会を開催した。日本での発売がこの時期になった背景には、サムスンとして初めてメーカー主導で販売ルートを確保して、日本の流通に出すための準備が必要だったから。結果的にはちょうど夏の真っ最中なので、アウトドアでもインドアでも楽しめるAdapt Display機能の優位性などもアピールができて好都合だと思う。現在店頭での体験コーナーづくりにも力を入れている。製品のことをきちんと説明できるスタッフを配置できる店頭のみで展開しているコーナーだが、プレミアムタブレットの魅力をしっかりと売り場から発信していきたい。取扱店を増やしながら、できるだけ早期に3ケタの数の店舗で展開していきたい。

--- 国内モデルはWi-Fi版のみだがなぜか。

石井氏:確かに選択肢の一つとしてグローバル機にはセルラーモデルもあるが、今後日本国内でキャリアと組んで展開するかについては、本日はコメントを差し控えたい。

--- SIMフリーにしてセルラーモデルもメーカーで直販するという手も考えられるが。

石井氏:その点も本日はコメントを控えたい。グローバルでは様々なバリエーションを展開しているので、市場性をみながら検討したい。

--- 新機種をどの年代層に訴求したい。

石井氏:2013年は国内でタブレット市場が大きく成長した。今年は安定期になると見込んでいる。言い方を変えれば、タブレットの使い方や用途を熟知したお客様が増えているということ。GALAXY Tab Sは体験してもらうことでプレミアムさが実感いただける製品だと思っている。ユーザーがより新しい使い方を発見できるだろう。そして新しい市場を広げるラインナップになると捉えている。

--- 端末のデフォルトピクチャーにはバーグマンさんのフラワーデザインの写真も使われるのか。

石井氏:元のベースには入っていないが、検討したい。

--- 価格面でのメリットはどこにある。

石井氏:現在タブレットのグローバル市場ではサムスンがトップではない。昨年は19%で2位。でもその前が7%なので大きく伸びた。日本では1年ぶりの製品だが、先ずはプレミアムモデルから投入するので、徒に価格競争に巻き込まれることなくタブレットの新時代を築いていける製品に育てていきたい。だから“安売り”については色々なご意見があるものの、私としてはそれよりもユーザーが納得できる価格かどうかが大事だと思っている。価格に見合う製品をつくってご提供することがサムスンのポリシー。

--- 10.5インチと8.4インチの販売比率は。

石井氏:導入を決定した頃は10.5インチの方が売れると思っていたが、実際に流通の反応や予約販売の状況を見てみると8.4インチが6対4で多い。でも販売後に口コミなどで変わることも考えられるだろう。なおグローバルは、ほぼ5対5の割合で推移ししている。

--- 4Kテレビなど機器連携が広がる可能性は。

石井氏:グローバルではそのようなトレンドになっている。機器がワイヤレスで色々なものにつながっていく流れ。ただつながるだけでなく、便利な使い方が提案できるかが勝負どころだと思う。今回の製品でいえば「Side Sync」のようにフレッシュな提案がその一つ。端末やソフトウェアを進化させるだけでなく、機器どうしの連携サービスにも良いものを提案していく。これからはそういう競争になるだろう。

サムスン GALAXY Tab S……価格競争に巻き込まれずに[質疑応答]

《山本 敦@RBB TODAY》

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