【SUPER GT 第5戦】NSX が待望の今季初勝利…GT500優勝は山本尚貴&マコヴィッキィ

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優勝した#18 NSX CONCEPT-GT。
優勝した#18 NSX CONCEPT-GT。 全 10 枚 拡大写真

10日、SUPER GT第5戦(富士スピードウェイ)は決勝日を迎えた。雨の影響を受けつつの展開となったなか、GT500クラスの戦いを制したのは山本尚貴&フレデリック・マコヴィッキィで、ホンダ「NSX CONCEPT-GT」に初優勝をもたらしている。

台風11号の影響によって、決勝日の富士は強弱の変化が大きい雨模様に。66周(300km)の決勝レースは15時、セーフティカー(SC)先導の隊列走行でスタートした。3周目から開戦となるも、GT500クラスが10周目を走っているところで雨量が増加し、SC導入となって再度の隊列走行、さらには17周目途中で赤旗が掲示され、レース中断となる。16時15分にSC先導ランで再スタートし、20周目からバトル再開。しかし終盤にまた雨が激しくなって、最後は59周目からのSC先導走行のままチェッカーフラッグが振られることとなった。

予選は6位だった#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本&マコヴィッキィ/タイヤはミシュラン=MI)だが、前半担当の山本が8周目にトップに立つと、それ以降はピットストップのタイミングで見た目の順位こそ下がったものの、実質的には独走と言っていいくらいの勝ちっぷり。山本は「最高のクルマとタイヤ。楽しく、気分良く走れました」と、童夢チーム及びホンダ、ミシュランに感謝する旨を語る。そして、GT500新技術規則施行に併せて投入されたNSX CONCEPT-GTで開幕から苦戦が続いていただけに、「素直に嬉しいです」と、感慨ひとしおな様子も。

条件は揃いつつあった。前戦からNSXは車重等の参加条件がやや緩和されており、前半に2勝ずつするなどしたレクサスRC Fと日産GT-Rの上位勢には獲得ポイント連動のハンデが大きく影響してくる時期。そこに、昨年の鈴鹿戦でともに優勝するなどした前・相棒のマコヴィッキィが前戦から復帰。さらには「雨に関しても自信がありました」(山本)ということで、天恵も得ての勝利だった。マコヴィッキィも、「ナオキとチーム、ホンダ、ミシュランに感謝したい」と語り、ミシュランについては「ピット時期の選択幅が広くなるタイヤを我々に与えてくれた」と絶賛。さらに「ナオキの序盤の仕事はアメージングだった」とも。再結成された強力コンビによる、NSX CONCEPT-GT待望の初勝利奪取劇であった。

今回ホンダ勢は他車も好成績で、決勝3位に#32 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐&B.バゲット/ダンロップ)が入り、4位にもポール発進だった#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大&金石年弘/ブリヂストン=BS)が続いている。日産勢最上位は2位の#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/MI)、レクサス勢最上位は5位の#36 PETRONAS TOM’S RC F(中嶋一貴&J.ロシター/BS)。

前戦終了時点でのドライバーズポイントランキング1位と2位、#37 KeePer TOM’S RC F(伊藤大輔&A.カルダレッリ/BS)と#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信&J-P.デ.オリベイラ/BS)は今回、#37が9位、#12が8位という結果だった。彼らはランク1~2位をキープしているが、今回2位だった#23 GT-Rがランク5位から3位に浮上、トップと9点差まで接近してきている。

■GT500ドライバーズポイント上位
#37 RC F 伊藤&カルダレッリ/51点
#12 GT-R 安田&オリベイラ/47点
#23 GT-R 松田&クインタレッリ/42点
#1 RC F 立川祐路&平手晃平/35点
#18 NSX 山本(※)/34点
#6 RC F 大嶋和也&国本雄資/34点
(※マコヴィッキィは中途参戦のため23点)

SUPER GTの次戦第6戦は鈴鹿サーキットが舞台。8月31日決勝の日程で、シリーズ最長1000kmの戦いが展開される。

《遠藤俊幸》

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