【タイ】バンコク都内と郊外のスワンナプーム空港を結ぶ高架鉄道エアポートリンクを運営するSRTエレクトリファイドトレインは20日、記者会見を開き、線路の劣化、破損はすべて修理済みで、安全上の問題はないという認識を示した。
エアポートリンクについては、民主党のサマート前下院議員(元バンコク副都知事)が18日、交流サイトのフェイスブックに、破損、劣化した線路の写真を掲載し、安全面で問題があると主張していた。SRTエレクトリファイドトレインは、これらの写真は全て古いもので、いずれも修理が終わっていると反論した。
サマート前議員は今月12日、エアポートリンクが車両のオーバーホールを行っていないと指摘。SRTエレクトリファイドトレインは13日の記者会見で、こうした指摘を大筋で認め、点検、修理で当面の安全性を確保し、2015年10月から、車両のオーバーホールを行うと説明していた。
エアポートリンクは2010年8月に正式開業した。全長28キロ、全8駅で、スワンナプーム空港とバンコク都内を15―30分で結ぶ。開業から1年も経たない2011年3月、部品不足で特急の運行が5日間停止。2012年5月にも、部品不足で一部車両が使用出来なくなった。今年4月には、前年の5月に公募で社長に就任したピーラカン社長が経歴詐称で解任された。