【IIHS衝突安全】ホンダ フィット 新型、スモールオーバーラップ衝突性能が向上…バンパーの構造を改良

自動車 テクノロジー 安全
新型ホンダ フィットのIIHSスモールオーバーラップ衝突テスト
新型ホンダ フィットのIIHSスモールオーバーラップ衝突テスト 全 4 枚 拡大写真

米国IIHS(道路安全保険協会)は8月21日、2015年型として新型に切り替わったホンダ『フィット』を、最高の衝突安全性を備えた「トップセーフティピック」に指定すると発表した。

IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで行う。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。

さらにIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと、横転を想定したルーフ強度テストも実施。また今回、新型フィットは、「スモールオーバーラップ」と呼ばれる新方式の前面オフセット衝突テストを、再び受けた。これは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつけるもの。実際の衝突事故に、より近づけるための追加テストだが、車体のメインフレームよりも外側に強い衝撃が加わるため、厳しい判定を下される車種が多い。

新型フィットは2014年初頭、このスモールオーバーラップ衝突テストを受けた。結果は、4段階評価で下から2番目のMARGINAL(可)。そこで、ホンダは、フロントバンパー内のビームの溶接を、強化する改良を実施。すでに米国で販売された約1万2000台に無償でこの改良を施し、2014年6月以降の生産車についても、同様の改良を施した。

そしてホンダは、再びIIHSに対して、新型フィットのスモールオーバーラップ衝突テストを要請。その結果は、ダミー人形の頭/首、脚への傷害レベルが、上から2番目のACCEPTABLE(良)だったものの、胸、大腿部への傷害レベルが最小限で、GOOD(優)。ボディの安全構造に対する判定は、上から2番目のACCEPTABLE(良)。スモールオーバーラップ衝突テストの総合評価は、ACCEPTABLEと、2014年初頭のMARGINALから改善した。

この結果、新型フィットはIIHSから、トップセーフティピックに認定された。IIHSは「ホンダの今回の改良が、スモールオーバーラップ衝突事故における保護性能を、大きく向上させるだろう」とコメントしている。

《森脇稔》

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