最新のベスパが東京を駆けた…眺めてよし、乗って楽しいイタリアンスクーター

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べスパ・スプリント・ロードショー
べスパ・スプリント・ロードショー 全 26 枚 拡大写真

8月24日、ピアッジオグループジャパン(PGJ)による「ベスパ・スプリント・ロードショー」が敢行された。愛嬌のあるスタイルのベスパの最新モデルが、週末でにぎわう東京を駆け抜け、沿道の人たちの注目を集めた。

午前11時、東京都港区の同社本社前を、7台の『スプリント150』と、3台の『プリマヴェーラ125』、計10台が隊列を組んで出発。ライダーたちは、麻布十番、青山、表参道、渋谷、代官山、原宿、乃木坂、六本木と東京の街を颯爽と駆け、東京タワーでゴールとなる約4時間のミニツーリングに出発。

イベントが開催され、人がにぎわう原宿・表参道では、多くの人々が最新型ベスパにレンズを向ける。そして渋谷のスクランブル交差点通過時にも、若者たちがスマートフォンで撮影する姿が見られた。

「ベスパというと、左でギアをチェンジするビンテージ感たっぷりのバイクというイメージだったけど、乗ってみてすごく気持ちいいし、パワフルで吹けあがりの音もいい」とパレードに参加した女性ライダーのコメント。

PGJの新井文雄代表取締役社長は「ベスパというと、どうしてもマニアの人たちに注目されているバイクといった印象だが、日本のメーカーには真似できないスタイリッシュなツールだ」という。

「イタリアでは、ファッションのひとつとして、ジャケットやネクタイを選ぶようにベスパをチョイスする。スーツをまとってベスパにまたがり通勤する男女の姿がどこにでもある。日本でも都会を駆け抜けるモビリティとして必ず受け入れてくれるはず」(新井社長)。

渋谷・代官山周辺の舗装工事中の路面を走り抜けたあと「でこぼこした道でも安定感があってびっくりした。フロントのタイヤから受ける衝撃が、ハンドルにほとんど伝わってこない。どっしりした感じが日本のスクーターと違う」と女性ライダー。

大型バイクにも乗る彼女たちは皆「安定感と直進性がすごくいい」と スプリント150 の印象を語っていた。

ベスパのモデルの特徴としてあげられるのは、プラスチック製のボディのなかにフレームが隠れている日本のスクーターとは違い、スチールのモノコックボディを採用。もちろん スプリント150 とプリマヴェーラ125 もそれを踏襲している。

PGJアフターセールスマネージャーの小倉憲二氏は「サスペンションもボディも新しくなったことで、剛性が向上。リアサスペンションには、現代のスクーターではきわめて珍しいリンク式を採用したことで、乗り心地も日本のスクーターと比べるとまったく違うことに気づくはず」と最新ベスパの特徴を話した。

特徴は走りだけではない。カフェの前に止めた際には「木漏れ日の下でボディがきれいに光っていたのが印象的」と女性ライダーは思ったという。

ボディについて小倉氏は「プラスチックボディと違い、鉄板をプレス成型してできあがったベスパのモノコックボディは、頑丈であることはもちろん、自動車のボディと同じような塗装の輝きを放つ。この“見え方”もベスパならでは」と述べた。

東京タワーの足元に着いたころ、男性ライダーは「疲れを感じない。どこまでも走って行きたい気分」ともらした。

現代の ベスパ のデザインについてPGJの新井社長は「スプリントの角目もプリマヴェーラの丸目も、日本の風景によく似合う。乗ってもらえればもらえば、その小粋さとしっかり感を実感してもらえるはず」と語っている。

ベスパ・スプリント・ロードショーは、今回を皮切りに横浜、名古屋、大阪、福岡で開催される予定。スタイリッシュかつファッショナブルな最新ベスパの姿を、是非ともその目でご覧頂きたい。

《レスポンス編集部》

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