ラリードライバーとして知られる増岡浩選手が、三菱自動車のSUV『パジェロ』とミニバン『デリカ』を使い、特設された傾斜角45度の急坂を上るデモンストレーション実施、その走破性能を示した。
8月2・3日の2日間、静岡県朝霧高原の朝霧ジャンボリーオートキャンプ場で開催された「三菱スターキャンプ2014」の特設コースには、最大傾斜角45度の急坂が用意され、増岡選手がドライブするパジェロは、アプローチの20度から、30度までの坂を難なくクリア。その後、慎重なアクセルワークを使い、最大傾斜角の45度に到達した。
実際に同乗してみたところ、傾斜角45度の世界は体感上ほぼ垂直といった印象で、体はシートの背もたれに荷重が移動して身動きが取れないといった感じ。同時に用意されたデリカも45度の傾斜角を登坂可能で、さらにパジェロの場合はバックで45度の登坂が可能という。
このデモンストレーション、パジェロとデリカの登坂性能が高いだけでなく、最大安定傾斜角の45度であれば、前後左右どちらに傾いてもオイルが循環するよう設計がされているといい、オフロードの走破性に対する三菱のこだわりがあるからこそなせる技だといえる。