マレーシア航空、最大6000人を削減か 月末にも正式発表へ

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア航空
マレーシア航空 全 1 枚 拡大写真

政府系投資会社のカザナ・ナショナルはマレーシア航空(MAS)の徹底的な事業再建計画の一環として、8月末までに人員削減を発表する予定だ。

カザナ・ナショナルはMASの69.37%を保有しており、完全買収による事業再建を行うと発表している。

情報筋によると、MASは路線削減に伴い、5,000-6,000人を削減すると見込まれている。削減された人員には他の政府系企業でのポジションが用意されると見る意見もある。また、最高経営責任者(CEO)や取締役を刷新するとの予想もある。労働協約(CA)の内容は尊重されると見られている。

一方、MASはフライトの人員不足を解消するために早期退職を選んだ客室乗務員や解雇したスタッフの復職や新たな採用に向け、5月以降各地で面接を実施している。

今年1-7月の期間にMASの乗務員186人が退社した。特に3月のMH370便の失踪、7月のMH17便のウクライナ東部上空での撃墜事件の後に退職者が増加したという。多くの乗務員が搭乗することに恐怖感を抱いており、辞職に繋がったという。これらの便に乗務していて行方不明、または死亡が確認された乗務員の数と合わせてMASは200人以上の乗務員を今年失ったことになる。残りの乗務員の数は3,400人程度となっている。アナリストによると、予約のキャンセルも相次いでおり、経営に深いダメージを与えている。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  6. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  7. 三菱『アウトランダー』に初のオフロード仕様!「トレイルエディション」米2025年モデルに
  8. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
  9. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  10. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る