【SUPER GT 第6戦】中嶋一貴組レクサスがGT500のポール…GT300はCR-Zが1-2

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GT500のポールはロシター&中嶋一貴のレクサスRC Fが獲得。撮影:益田和久
GT500のポールはロシター&中嶋一貴のレクサスRC Fが獲得。撮影:益田和久 全 10 枚 拡大写真

30日、SUPER GT第6戦「鈴鹿1000km」の公式予選が行なわれ、レクサスRC Fの中嶋一貴&ジェームス・ロシター組がGT500クラスのポールポジションを獲得した。GT300クラスはホンダCR-Z勢の1-2独占となり、ポールは高木真一&小林崇志組。

予選日の鈴鹿サーキットは、天候晴れ/路面ドライのコンディション。ただ、例年猛暑となるこの時期の鈴鹿戦としては、やや涼しめともいえる状況で2段階ノックアウト方式の公式予選が始まった。シリーズ6戦目は「ウエイトハンデが獲得ドライバーズポイント×2倍のルールで争われる最終ラウンド」なので、上位ランカーにとっては基本的に“最高重量ラウンド”にもなるのだが、GT500、GT300ともに予選コースレコードラッシュのハイスピードな攻防が展開されている(ウエイトハンデは100kgが上限。GT500は50kgを超えた場合、50kg分を燃料リストリクターによる調整に置き換える)。

そんななか、GT500のポールを射止めたのは#36 PETRONAS TOM’S RC F(タイヤはブリヂストン=BS)の一貴&ロシターだった。レクサスRC F勢はウエイトハンデが嵩んでいるマシンが多いこともあり、Q2進出(上位8台)を決めたのが比較的ハンデ軽め(44kg)の#36だけという状況だったが、「Q1でのマシンバランスはサプライズなくらいナイスだった」というロシターからバトンを受けた一貴が、僚友のインフォメーションも活かして入念にタイヤを温める策を採ったことも奏功させ、見事にQ2トップタイムをマークした。

アタックのコンプリート具合は「98パーセントくらいじゃないですか」(一貴)とのことで、これはかなりの完璧度。一貴は今年のル・マン24時間でもポールを奪っており、その時のコンプリート具合は「90パーセントくらいかな」。もちろん「コース全長が違いすぎるので、一概に比較はできませんが」という注釈はつくが、今日のアタックが素晴らしい出来だったことは間違いない。決勝でSUPER GT今季初勝利を狙う。

なお、Q2での一貴のタイムは1分48秒633。Q1で#46 S Road MOLA GT-R(ミシュラン=MI)の本山哲が1分48秒629と、一貴よりも0.004秒速いタイムをマークしており、こちらがニューレコードということになる。

GT500の予選2位は#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大&金石年弘/BS)。近走、逆襲ムードにあるホンダNSX勢は今回4台がQ1突破を果たしており、Q2では2-5-7-8位。#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(V.リウッツィ&松浦孝亮/BS)が5位に食い込んでいる。3~4位はMI装着の日産GT-R勢で、3位が#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ)、4位が#46(本山&柳田真孝)。6位は#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信&J-P.デ.オリベイラ/BS)だった。

GT300クラスの予選はハイブリッド車の1-2-3という結果になり、ポールが#55 ARTA CR-Z GT(高木&小林/BS)、2位に#0 MUGEN CR-Z GT(中山友貴&野尻智紀&道上龍/BS)で、CR-Z勢が最前列を独占。#31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男&嵯峨宏紀&中山雄一/ヨコハマ=YH)が3位に続いた。上位3台はQ2で2分を切るタイムをマークしており、小林の1分59秒115がニューレコードとなる(なお、GT300には今回、第3ドライバーをエントリーさせている陣営も多い)。

GT300の予選4位は前戦優勝で現在ポイントランク3位の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太&井口卓人/MI)。ポイントランク1~2位のメルセデスとBMWは重ハンデが応えたか、#11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸&B.ビルドハイム/ダンロップ)が18位、#4 グッドスマイル 初音ミク Z4(谷口信輝&片岡龍也/YH)が17位。ただ今回は1000kmという長距離戦だけに、決勝では後方スタートからの巻き返しも充分に起こり得るだろう。

シリーズ最長の決勝1000kmバトル(173周)は、明日(31日)の12時15分にローリングラップ開始予定。優勝すれば通常の5点増しの25ポイントが獲れるなど長距離特典もあるだけに、GT500、GT300両クラスともにタイトル争いの行方を左右する分水嶺の一戦となる。

《遠藤俊幸》

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