宮崎駿、米国映画アカデミーで名誉賞…日本人はクロサワ以来25年ぶりの快挙

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宮崎駿(監督) -(C) Getty Images
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米国の映画芸術科学アカデミーは8月26日に、2014年の名誉賞(Honorary Award)の受賞者を発表した。受賞者は3人で、その一人として日本のアニメーション監督である宮崎駿氏を選出した。
映画芸術科学アカデミーは、毎年初春に前年に活躍した作品や人物に贈る作品賞などの各賞でよく知られている。一方、名誉賞は単年度の活躍でなく、生涯にわたる映画界への貢献を顕彰するものだ。

名誉賞は1920年代よりかたちを変えながら続く歴史を持っている。監督やプロデューサー、俳優・女優、作品、団体など広い分野から選ばれる。日本からの受賞は1989年の黒沢明監督以来、25年振りとなる。
またアニメーション分野からは1941年の映画『ファンタジア』でのウォルト・ディズニーをはじめとする製作スタッフらだけで、ほとんど前例がない。世界のアニメーション業界にとっても意味のある受賞である。

宮崎駿氏は『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』、『風の谷のナウシカ』など数多くの劇場アニメの傑作を監督してきた。米国アカデミー賞では、2002年に『千と千尋の神隠し』、2005年に『ハウルの動く城』、2013年には『風立ちぬ』で長編アニメーション賞にノミネートされ、このうち『千と千尋の神隠し』は受賞に輝いている。その作品群は米国だけでなく、世界的な評価を獲得している。
宮崎駿氏は昨年、『風立ちぬ』を最後に長編アニメーション映画の制作からの引退を発表している。これを機に過去の業績を米国の映画界が宮崎駿氏を讃えるかたちだ。宮崎駿氏は今年7月には、米国コミック業界の名誉賞であるコミックの殿堂入りもしている。長年の創作活動に対する顕彰が続いている。

映画芸術科学アカデミーは、2014年11月8日にハリウッドにあるレイ・ドルビー・ボールルームで授賞式を開催する。『千と千尋の神隠し』の長編アニメーション賞受賞の際には会場に姿を見せなかった宮崎駿氏だが、今回の授賞式に出席をすれば大きな話題を呼ぶことになりそうだ。

宮崎駿、米国アカデミーで名誉賞受賞 日本人は黒沢明以来の25年振り

《animeanime》

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