東京大学などの研究グループ、巨大小惑星が衝突する様子を観測

宇宙 科学
今回の観測データから推察される小惑星の衝突の想像図
今回の観測データから推察される小惑星の衝突の想像図 全 4 枚 拡大写真
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(カブリIPMU)のウィプー・ルジョーパカーン特任研究員を含む、米国アリゾナ大学などの研究グループは、赤外線望遠鏡で巨大小惑星が衝突する様子をとらえた。

研究チームは、米国航空宇宙局(NASA)のスピッツァー宇宙望遠鏡を使い、ほ座内にある地球から約1200光年離れたNGC2547星団内の「ID8」と呼ばれる約3500万歳の若い恒星の赤外線観測を定期的に行っていた。赤外線観測により、恒星系内のダストの温度や量がわかる。この観測中、突然ダスト(塵)の量が劇的に増加したのを発見した。この現象は、岩石でできた、2つの巨大な天体が激しく衝突して起きたと解釈できる。

地球のような岩石惑星は、長い年月の間、このような衝突を繰り返して形成されると考えられている。今回の結果は大規模な衝突の前後を通して観測した初めての例で、岩石惑星の形成についての理解を深めるものとなる。

今回の研究成果は、米国科学振興協会発行の論文誌「Science」8月29日号に掲載される。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る