トヨタ自動車、従業員による豪州走破プロジェクトを開始…人材育成への取り組み

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トヨタ自動車は9月3日、世界の様々な道が凝縮されているといわれるオーストラリアの道をトヨタの従業員が走破する「豪州走破プロジェクト」をスタートさせた。

トヨタにとってオーストラリアは、1957年の「オーストラリア一周ラリー」に『クラウン』で参戦し、完走を果たした、トヨタのモータースポーツの原点。今回のプロジェクトでは、現地事業体のメンバーを含む30人以上のトヨタ従業員が、9月3日から約10週間にわたり『ランドクルーザー』などでオーストラリアの厳しい道を走行する。

トヨタは、どのような局面でも、1年1年着実に「年輪」を刻んでいくように持続的に成長できる企業を目指しており、そのためには「もっといいクルマづくり」とそれを支える「人づくり」が欠かせないと考えている。

その一例として挙げられるのが、「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」への取り組みだ。トヨタは2007年より同レースに参戦しているが、メカニック全員をトヨタ従業員で構成。時間・人・物のすべてに制約がある極限状態の中での挑戦は、集中力と知恵を発揮できる重要な機会であり、人材育成の面で大きな役割を果たしているという。

今回のプロジェクトでは、車両の開発に携わる技術部門(実験領域)を中心に、レース参加経験のない、より多くのトヨタ従業員が参加し、過酷な道を走行する体験を通じてクルマと人を鍛えることを目的としている。プロジェクトの開始にあたり、豊田章男社長は、「オーストラリアの過酷な道を走る中で、多くの課題や困難に直面すると思う。参加するメンバー一人ひとりが、クルマと語り、道と語る中で、自力で解決策を見出すことによって、自らのクルマづくりのセンサーを磨いてほしい」と述べた。

《纐纈敏也@DAYS》

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