次世代光ファイバーは、現状の4倍の速度…NTTほか開発成功

自動車 ビジネス 国内マーケット
伝送実験系の構成
伝送実験系の構成 全 1 枚 拡大写真

 日本電信電話(NTT)、日本電気(NEC)、富士通の3社は4日、世界最高水準となる1チャンネルあたり毎秒400ギガビット級のデジタルコヒーレント光伝送技術について、実用化が可能であることを確認した。最大10,000kmの長距離・超高速光伝送実験に成功した。

 NTT、NEC、富士通は2012年度に総務省の委託研究「超高速・低消費電力光ネットワーク技術の研究開発」を受託し、400ギガビット級のデジタルコヒーレント光伝送技術の実用化に向けた共同研究開発を進めてきた。今回、適応変復調技術、補償機能など、必要な要素技術を開発した。

 実験では、毎秒400ギガビット級の信号を、最大62チャンネルに多重化し、変調方式ごとに異なる容量の毎秒12.4テラビット~24.8テラビットの波長多重信号により、数千km~10,000kmの光ファイバ伝送を実証した。

 現在、市場では1チャンネル当たり毎秒100ギガビット級の光伝送システムが普及しているが、新開発された技術を光送受信装置に実装することで、従来の光ファイバを活用しながら4倍の毎秒400ギガビット級光伝送が実現できる見込みだ。

NTT・NEC・富士通、超高速光伝送実験に成功……従来の光ファイバのまま伝送量4倍に

《冨岡晶@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  2. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  3. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  4. ジープ『グラディエーター』、カナダで約120万円値下げ…2026年型を年内発売へ
  5. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る