東京都は虎ノ門地区(港区)に、東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線の新駅を整備することを目指す。都が9月12日に発表した「東京都長期ビジョン(仮称)」の中間報告に、新駅の整備などが盛り込まれた。
東京都長期ビジョンは、2024年頃を目標とする長期計画。都は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催時や10年後の東京の将来像を示すとともに、その実現に向けた政策目標や具体的な政策展開を同計画に盛り込む方針だ。
中間報告によると、「東京の成長を支え、活力を高める交通」を実現するため、東京国際空港(羽田空港)へのアクセス強化策として空港直行バスの充実を図るほか、都心~臨海副都心間にバス高速輸送システム(BRT)などの中規模公共交通を導入する。
また、虎ノ門地区では日比谷線に新駅を設置。地下歩行者ネットワークとバスターミナルも整備し、交通結節機能の強化を図る。都心~臨海副都心間の中規模公共交通は2019年度、新駅やバスターミナルなどは2020年の整備を目指す。
都は中間報告に対する意見を電子メール・ファクス・郵送で受け付ける。応募期間は9月26日まで。その後、募集した意見を踏まえて検討を行い、12月末に長期ビジョンを策定する予定だ。