10日午前10時40分ごろ、東京都世田谷区内の東名高速道路上り線で、交通トラブルを発端とした暴行事件が発生した。32歳の男性が顔面を殴打されたうえに現金を強奪されており、警察は目撃情報から45歳の男を強盗致傷容疑で逮捕している。
警視庁・成城署によると、32歳の男性が運転する乗用車の前方に、隣車線から車線変更してきた軽乗用車が強引に割り込んで急ブレーキを掛けて停止。男性のクルマは進路を塞がれる状態で停止したところ、軽乗用車の運転者が「お前、ケンカ売っているのか?」などと因縁をつけてきた。
男性が窓を開けたところ、因縁をつけてきた男が顔面を数回に渡って殴打。男性が所持していた現金約4万円が入った財布を奪って逃走した。
被害を受けた男性は男が乗っていたクルマの車種とナンバーを記憶しており、警察に通報。警察は千葉県山武市内に在住する45歳の男が関与したと判断。同日夜に自宅へ戻っていた男を強盗致傷容疑で逮捕している。
聴取に対して男は「車間距離を詰めるなど、乱暴な運転をされて腹が立ったので文句を言ってから殴った」などと供述。暴行については大筋で認めているものの、財布の強奪については「相手から渡してきた」などと供述し、容疑を否認しているようだ。警察では被害者からも事情を聞き、事件発生の経緯を詳しく調べている。