【フォード エコスポーツ 試乗】都会派SUVの新しい姿…山崎元裕

試乗記 輸入車
フォード エコスポーツ
フォード エコスポーツ 全 13 枚 拡大写真

ボディーサイズをコンパクトにすれば、結果的にSUVであっても、それは「エコ」で「スポーツ」なクルマになる。フォードの主張は、ネーミングから予想するに、こういうことなのだろう。ちなみにSUVというと、駆動方式は4WDと考えがちだが、日本仕様の『エコスポーツ』はFWD。最低地上高などで、SUVとしての機動性を確保する一方、都会派SUVの新しい姿を、フォードは提案してきたのだ。

スペアタイヤが備えられる関係から、大きく横開きとなるリアゲートは、実際の使い勝手ではやや不満が残る部分だったが、それを除けばエコスポーツの実用性は十分に高く評価できる。

装備レベルも満足できるレベルだが、フォード自慢の車載情報システム「SYNC」は、英語での音声操作を必要とすることなど、日本では操作性に問題がある。純正のビルトイン型ナビゲーションシステムが用意されていないのも気になる。ちなみにこれらの不満は、『フィエスタ』でも同様に言えること。

今後は日本仕様としての、さらに積極的なローカライズに期待したいところだが、そのためにはある程度のセールス実績は必要不可欠ということなのだろう。ディーラー網の拡充とともに、これからインポーターはその問題をいかに解決してくるのか。魅力的な製品を揃えるブランドだけに、日本市場で支持を得るための、さらなる企業努力に期待したい。

5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

山崎元裕|モーター・ジャーナリスト(日本自動車ジャーナリスト協会会員)
1963年新潟市生まれ、青山学院大学理工学部機械工学科卒業。少年期にスーパーカーブームの洗礼を受け、大学で機械工学を学ぶことを決意。自動車雑誌編集部を経て、モーター・ジャーナリストとして独立する。現在でも、最も熱くなれるのは、スーパーカー&プレミアムカーの世界。それらのニューモデルが誕生するモーターショーという場所は、必ず自分自身で取材したいという徹底したポリシーを持つ。

《山崎 元裕》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る