【EVEX14】元スバルの技術者がつくった8輪車EVバス、時速19kmで走行

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
シンクトゥギャザーが開発したEVバス「eCOM-8」
シンクトゥギャザーが開発したEVバス「eCOM-8」 全 4 枚 拡大写真

東京ビッグサイトで開催された「EVEX(EV・PHV普及活用技術展)2014」(9月17日~19日)で、ユニークなEVバスを発見した。それはシンクトゥギャザー(本社・群馬県桐生市)が中心になって開発した『eCOM-8』と名付けられたバスだ。

その最大の特徴は8輪車で、その8輪すべてにインホイールモーターを搭載した8輪駆動車であるということ。しかも、6輪転舵によりスムーズに曲がることができるという。「馬車をイメージしたバスで、最高速度も19km/hと非常に低速なんです。というのも、20km/h以下だと、基準が緩く、どこでも走れるからなんです。観光地での運行に最適で、周辺の風景や街並みをゆっくりと鑑賞できます」と宗村正弘社長は説明する。

実は宗村社長は元スバルの技術者で、『レオーネ』や『レガシィ』などの車体の開発に携わった。2007年に早期退職して新会社シンクトゥギャザーを設立。翌年、群馬大学次世代EV研究会に入会し、科学技術振興機構社会技術研究開発センターの依頼を受けてEVバスを開発することになったという。

そして、2011年に完成したEVバスがeCOM-8だったわけだ。全長4405mm、全幅1900mm、全高2450mmで10人乗り。リチウムポリマー電池を搭載し、約8時間の充電で40km走行できるそうだ。また、屋根には太陽光パネルが設置してあり、走行しながらバッテリーに充電できるようになっている。価格は1500万円。すでに8台売れ、地元桐生市をはじめ、宇奈月温泉(富山県)、水上温泉(群馬県)、マレーシアで活躍しているそうだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  2. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
  3. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  4. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
  5. 昭和の子どもたちが憧れた「スーパーカー自転車」が50年ぶりに復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る