【F1 シンガポールGP】ハミルトンが今季7勝目でついにランキング首位…可夢偉はトラブルで0周リタイア

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F1 シンガポールGP
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2014年のF1第14戦シンガポールGPの決勝レースが21日、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季7勝目を飾った。

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今回もフロントローを独占したメルセデス勢。しかしスタート前から予期せぬ波乱が起きる。2番手スタートの予定だったニコ・ロスベルグのマシンにトラブルが発生。グリッドにつくことが出来ずピットスタートを余儀なくされる。全車が1コーナーを通過した後に戦列に加わるがトラブルの影響が残り、13周でリタイアした。

ドライバーズランキング首位がいなくなり序盤から独走態勢を築いていくハミルトンだが、中盤に最大のピンチが訪れる。他車の接触によりコース上に散らばった破片を回収するため31周目にセーフティーカーが導入。これにより10秒近く築いていたリードがなくなった。さらに2位セバスチャン・ベッテル、3位ダニエル・リチャルドのレッドブル勢に加え、4位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)も2種類のドライタイヤを使用する義務を消化しており、このままゴールまで走り切れる状態。これに対しハミルトンは、ソフトタイヤを使用しておらずチェッカーまでに最低1回のタイヤ交換が必要だった。

38周目にレースが再開されると、ハミルトンは自身のピット作業にかかる時間を稼ぐべく全力で逃げに出る。残り周回が少なくなっていく中、即効性の高いスーパーソフトタイヤのメリットを生かしリードを広げていく。

そして残り9周で25秒差まで広げたところでピットインしタイヤ使用義務を消化。ベッテルに逆転を許してしまうがすぐにトップを奪い返し、最後は再び13.5秒までリードを築くという圧倒的な強さで優勝。今季6勝目を飾った。なお、今回のレースは途中のセーフティーカーの影響もあり規定周回数(61周)を消化する前に上限の2時間に達したため、60周でチェッカーフラッグが振られた。

2位にはベッテル、3位にはリチャルドが続きレッドブル2台が表彰台を獲得。4位にアロンソが入り、終盤戦に向けて復調の兆しをみせた。

これで25ポイントを稼いだハミルトンは通算241ポイントに伸ばし、ついにロズベルグを逆転してランキング首位に浮上。次回の第15戦日本GPでは、数々の名勝負が繰り広げられきた鈴鹿サーキットで両者のチャンピオンをかけたバトルが、さらに白熱しそうだ。

日本期待の小林可夢偉(ケータハム)は20番手からスタートするはずだったが、フォーメーションラップ中にマシントラブルが発生しストップ。スタートを切ることができないままシンガポールGPを終えることになってしまった。

2014F1シンガポールGP 決勝結果
1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2.セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
3.ダニエル・リチャルド(レッドブル)
4.フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
5.フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)
6.ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)
7.セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
8.キミ・ライコネン(フェラーリ)
9.ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
10.ケビン・マグヌッセン(マクラーレン)


リタイア.小林可夢偉(ケータハム)

《吉田 知弘》

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