若者のバイクに乗りたくない理由、トップは“事故が怖い”…ヤマハ、トリシティで問題打破なるか!?

モーターサイクル 企業動向
慶応義塾大学のトリシティアンバサダー、左から茂手木葉奈さん、西村萌さん、水谷映里さん
慶応義塾大学のトリシティアンバサダー、左から茂手木葉奈さん、西村萌さん、水谷映里さん 全 16 枚 拡大写真

ヤマハ発動機は9月28日、『トリシティ 125』発売に先立ち、大学生600人に対して行った独自調査結果を公表。現在の二輪業界が若年層に対して抱える、問題が浮き彫りとなった。

まず、単刀直入にバイクに乗りたいか否かという質問に対しては“YES”が59.2%と、“NO”を上回った。続いて、バイクに乗らない理由については“事故が怖い”が39.2%とトップ、次いで“興味がない”(23.6%)、“経済的理由”(20.9%)という結果であった。

これを受け、ヤマハ発動機販売営業企画部の松本泰介氏は「トリシティは、多くの若者・大学生が興味を持つモデルだが、そのターゲット領域を一気に取り込むと言うのは想像以上に難しい課題」だと考察を述べる。しかし「見方によっては、非二輪車層も興味を持っていると言うことに気がついた」とも述べた。その“興味”が具体的数値となって現れているのが、先の8月26日にお台場・メガウェブで開催された発表前試乗会。150人の試乗者のうち70%を20代が占めたという。

若者がバイクに乗らない理由のトップ、二輪車の特性ゆえでもある“事故が怖い”という問題。トリシティはそれを打破していく存在として重要なポジションを占めている。産学連携プロモーションの「トリシティ アンバサダー」もそのひとつで、首都圏5大学のミスキャンパス候補生が、実際にトリシティの魅力をアピールすることで、若者に幅広くモデルを認知するとともに、二輪車の持つマイナスポイントも払拭も目指す。

ヤマハ発動機販売の武田真二取締役営業統括部長は「今までは若年層との接触の機会がなかったが、昨年からバイクを“みる機会”、“ふれる機会”、“またがる機会”を多く設けた。かつ教習所、販売店などでも講習会を開き、安全の啓蒙にも取り組んでいる」と話す。

続けて武田取締役は「トリシティを求めるお客様からは“転ばないんだよね?”という声も聞こえるが、“そんなことはない”ときっぱり述べている。しかし、トリシティは“安定感”と“安心感”をもたらすモデル。事故を“ゼロ”にするのは難しいがひとつひとつ取り組み、“安全”はユーザーとともに作って行きたい」と展望を語った。

《阿部哲也》

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