【ヤマハ ワールドテクニシャンGP14】現実に即した評価ポイント、整備実務はウデと心の多面審査

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まずは面談から試験が始まる(ヤマハ ワールドテクニシャンGP 2014)
まずは面談から試験が始まる(ヤマハ ワールドテクニシャンGP 2014) 全 16 枚 拡大写真

9月30日と10月1日の2日間にわたり開催された、ヤマハ発動機認定整備士の世界大会「ワールドテクニシャンGP 2014」。競技内容は学科、基礎整備、故障診断、お客様対応の4種目からなる。

故障診断とお客様対応の2種目は、一連の流れの中で審査が行なわれた。別のテーマに思える2種目だが、ヤマハはこれらを1つにまとめ、多面的に審査を行なった。

制限時間は90分。顧客に扮した審査員が競技者のパーテーションを訪れるところから試験はスタート、競技者は顧客を促し相談を受ける。ここで重要なのは顧客を「リラックスさせる」ということ。ドリンクをサービスするなどの気配りも評価ポイントとなる。

想定顧客からの課題は共通で、「故障を直してほしい」という相談が持ちかけられる。まずは顧客の話に耳を傾け、その後順次整備作業へと段階を移した。

整備実務では、想定顧客もその場に同席し、技術完成の審査員も合わせ2名体制での審査となる。スピードや作業の正確さのほか、丁寧さも審査に加味。「自分のバイクを安心して預けられる」点が重要だ。実務は、故障箇所を特定し、エンジンが始動できるように整備。そして整備ソフトウェアで最終確認までが行なわれた。

これで車両が仕上がったが、試験はもう一息。顧客にバイクを納車するまでが、一連の流れとなる。競技者は、故障の原因は何だったのかを、顧客に説明しなければならない。ここで審査員に対し、納得する説明ができたか否かまでが審査対象であった。

ヤマハ発動機の秀島信也取締役常務執行役員は「エンジンの回転を上げるように、心躍る瞬間最高の感動体験を届けるため、最高の製品とサービスを提供する」と、グローバルサービスの強化を宣言している。

《阿部哲也》

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