ホンダは10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー14において、『シビック タイプRコンセプト』の最新モデルを初公開した。
ホンダは2014年3月、ジュネーブモーターショー14にシビック タイプRコンセプトを出品。2015年の市販に向けて、開発テストに取り組んできた。パリモーターショー14で初公開されたのは、引き続きコンセプトカーだが、その後の開発のノウハウを反映させた最新バージョンとなる。
ジュネーブでのコンセプトカーは、次期『シビック タイプR』のデザインの方向性を示す意味合いが強かった。ボディカラーはレッド。一方、パリでのコンセプトカーは、ボディカラーがブルー。さらに、中身が進化しており、とくに、走行性能を引き上げる新機構が盛り込まれたのが特徴。
中でも、新開発の「+R」モードは、ステアリングホイールのスイッチ操作によって、パフォーマンスを向上させるモード。スイッチを押すと、エンジン設定が高レスポンスでより力強いトルク特性に変化する。アダプティブダンパーシステムによってサスペンションのダンパーセッティングも切り替わり、さらにスポーティな走りが可能になる。
また、フロントサスペンションには、「ステア・アクシス」を採用。これは、FF大パワー車の欠点とされるトルクステアを、最小限に抑えるシステム。
エンジンに関しては、新開発の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリン「i-VTEC」を、ターボで過給したユニットを搭載。最大出力は、現時点では280ps以上、とだけ公表されている。トランスミッションは6速MT。
ホンダは、「『NSX』、『アコード』、『インテグラ』、『シビック』と、歴代のどのタイプRよりも、パフォーマンスは比類ないレベル」とコメント。歴代タイプRで、最速の性能を標榜している。