【F1 日本GP】雨で大荒れの決勝、ハミルトンが制し鈴鹿初優勝…可夢偉は19位完走

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
F1 日本GP 表彰式
F1 日本GP 表彰式 全 16 枚 拡大写真

2014年のF1日本GP。注目の決勝レースが5日15時から行なわれた。

台風18号の影響により悪天候に見舞われ、大粒の雨が降りしきる中で各車がグリッドへ。安全を考慮して、セーフティーカー先導でスタート。しかし、雨脚は強くなる一方で2周を終えたところで赤旗が出されレース中断となった。

台風の接近もあり、このまま終了になるのかと思われたが、雨はすぐに止み20分にレース再開。10周目にセーフティーカー先導が解かれ、本格にバトルが始まった。

雨が完全に止んだところで路面も変わりはじめていき、各車が続々とピットイン。小雨用のインターミディエイトタイヤに履き替えた。序盤からポールポジションスタートのニコ・ロズベルグ(メルセデス)、2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)が群を抜く速さをみせ、2台だけのトップ争いに。しかし、ロズベルグはマシンバランスの不調を訴え、ハミルトンがじわじわと詰めていく。

20周を過ぎて1秒以内に接近。DRSを使って並びかける。そして29周目に最終コーナーから真後ろにつき、1コーナーでアウト側からオーバーテイク。トップの座を奪還した。

その後は完璧にハミルトンのペース。徐々に差を広げていき独走態勢に持ち込んでいく。一方のロズベルグは、後続に追い詰められ苦しい展開に。

レースも終盤に差し掛かった42周目。大きな事故が発生してしまう。ダンロップコーナーでエイドリアン・スーティル(ザウバー)がクラッシュ。そのマシン回収中、同じエリアでジュール・ビアンキ(マルシャ)が大クラッシュを喫してしまった。これによりセーフティーカーが出され、その後すぐに赤旗。主催者の判断により、そのままレースは終了。全体の75%を経過していたため、規定によりそのまま選手権ポイントがフルで与えられ、44周でレース成立となった。

これにより優勝はハミルトン。今季8勝目で鈴鹿では初勝利。これでチャンピオン争いでもライバルに10ポイント差をつけた。2位にはロズベルグ、3位にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が入り、鈴鹿では6回連続で表彰台に上がった。

日本期待の小林可夢偉(ケータハム)は、他車のグリッド降格ペナルティもあり、19番手からスタート。しかし、週末を通してマシンの準備が思うように出来なかったこともあり苦戦。19位でレースを終えた。

なおクラッシュしたビアンキについては、意識不明の重体で病院に緊急搬送中。その後の情報はまだ入っていていない。

F1 日本GP 決勝レース結果
1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2.ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
3.セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
4.ダニエル・リカルド(レッドブル)
5.ジェンソン・バトン(マクラーレン)
6.バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)
7.フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)
8.ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
9.ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)
10.セルジオ・ペレス(フォース・インディア)


19.小林可夢偉(ケータハム)

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る