米国IIHS(道路安全保険協会)は10月2日、インフィニティ『Q70』(日本名:日産『フーガ』)を、最高の衝突安全性を持つ「2014トップセーフティピック+」に認定すると発表した。
IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで実施。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価するという内容。
さらにIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと、横転を想定したルーフ強度テストも実施。また今回、インフィニティQ70は、「スモールオーバーラップ」と呼ばれる新方式の前面オフセット衝突テストを受けた。これは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつけるもの。
対向車がセンターラインをはみだしてきた場合など、実際の衝突事故に、より近づけるための追加テストだが、車体のメインフレームよりも外側に強い衝撃が加わるため、厳しい判定を下される車種が多い。そして、IIHSは総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック+」に指定し、最高レベルの衝突安全性を認めている。
インフィニティQ70のスモールオーバーラップテストでは、ダミー人形の頭/首、胸、大腿部、足と、全ての部位への傷害レベルが最小限で、GOOD(優)。ボディの安全構造に対する判定は、4段階評価で上から2番目の『ACCEPTABLE』。それでもIIHSは、「ドライバーの生存空間は、充分に確保されている」と評価した。
通常の衝突テストに、スモールオーバーラップテストの判定を加えた結果、インフィニティQ70は、総合評価が最高のGOOD(優)。IIHSから、2014トップセーフティピック+に認定されている。