【福祉機器展14】介護施設運営の経験から誕生したサドル付歩行器、手足を動かして脳を刺激

自動車 ビジネス 国内マーケット
アイ・レーベルのサドル付歩行器「AR-5」
アイ・レーベルのサドル付歩行器「AR-5」 全 1 枚 拡大写真

長野県安曇野市の中小企業、アイ・レーベルがつくった歩行器がユニークだ。サドルとハンドルが付き、一見すると、小さな子どもが乗るおもちゃのようだ。商品名は『AR-5(あるこー)』。

「これは介護施設運営の経験から生まれたものなんです。実際に要介護者に接すると、さまざまなことに気づかされ、もっと使いやすい機器はないのかと思うことが多く、それなら自分たちでそれをつくってみようとなったのです」と同社関係者は開発のきっかけを話す。

AR-5は自転車のようにサドルに座って、自分の足で蹴って進む歩行器で、ハンドルを切って方向転換する。それによって、筋肉と脳が脳が鍛えられ、認知症予防の効果が期待できるという。しかも、受け後ろから乗り降りするタイプなので、一人でベッドからトイレなどへの移動もしやすい。

さらに、ハンドルの上下が自由自在で、食事の際にはハンドルを下げて、AR-5に座ったまま椅子の代わりとして利用もできる。「これまでに全くなかったタイプの歩行器です」と同社関係者。

また、すべての部品を日本で調達するなどメード・イン・ジャパンにこだわり、それをウリにしていくという。そのため、価格も10万円と少々高いが、現在、介護用具としての申請をしており、来年には認定される予定だそうだ。同社は「認知症予防やリハビリに」と介護施設などを中心にこれから積極的にAR-5を売り込んでいく計画だ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る