ホンダの中国法人は10月8日、9月の中国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は5万6880台。前年同月比は23.1%減と、3か月連続で前年実績を下回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。現在では、この影響はほぼ払拭。
ホンダは中国において、東風汽車との合弁の東風ホンダ、広州汽車との合弁の広汽ホンダの2社を展開。9月実績は、東風ホンダが前年同月比50.3%減の1万5856台と、大きく減少。一方、広汽ホンダは2.5%減の4万1024台と微減だが、2か月ぶりのマイナス。
広汽ホンダでは、『フィット』が新型投入により、前年実績の2.4倍の9533台と伸びた。一方、大幅減が続いていた中国向け新型セダン、『クライダー』は9月、1万3656台を販売。前年同月比は0.7%減と、3か月連続のマイナスながら、減少幅をひと桁に抑えた。『アコード』は、前年同月比15.4%減の9355台と、2か月ぶりに減少。
東風ホンダでは、小型MPVの『ジェイド』が4383台にとどまった。前年同月比は7.4%減と、マイナスに転じる。中国でのSUV人気に乗って、販売を伸ばしていた『CR-V』は、減速傾向。CR-Vの9月実績は、前年同月比55.4%減の8478台と、5か月連続で前年実績を下回った。
ホンダの2014年1‐9月の中国新車販売は、前年同期比1.0%増の50万2352台。ホンダは2013年、中国で前年比26.4%増の75万6882台を販売。2014年は、前年比19%増の90万台の販売を目指す。