【F1 日本GP】来期F1復帰のホンダはレジェンドマシンを多数展示[写真蔵]

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ホンダ F1
ホンダ F1 全 37 枚 拡大写真

台風の影響により大荒れのレースとなったF1日本フランプリ。来期からマクラーレンにエンジン供給するホンダは、その歴史に燦然と輝くレジェンドマシンを多数展示。来場者の眼差しからはホンダF1への期待の高さが伺えた。

『RA272』は、F1参戦2年目の1965年、最終戦メキシコGPにおいて初優勝を達成したマシン。ホンダがF1で記録した全72勝の記念すべき第一歩である。230psを12,000rpmという高回転で発揮する1.5リットルV型12気筒DOHCエンジンを横置きで搭載した。

ウィリアムズホンダ『FW11』は、1986年にナイジェル・マンセルとネルソン・ピケがコンビを組みホンダに初のコンストラクターズタイトルをもたらしたマシン。この年はマンセルが5勝、ピケが4勝を挙げた。搭載されるエンジンは1.5リットルのV型6気筒DOHCツインターボエンジン。最高出力は1050ps以上を発生したと言われている。

ホンダは1988年、新たにマクラーレンとタッグを組み新体制でフル参戦。ドライバーはアラン・プロストとアイルトン・セナの“セナプロ”コンビ。『MP4/4』は初戦のブラジルGPで初勝利を挙げると、第11戦ベルギーGPまで破竹の11連勝。12戦目のイタリアGPでは勝利を逃すも、第13戦から最終戦まで再び連勝し16戦中15戦をマーク。1-2フィニッシュ10回、ポールポジション15回、セナがドライバーズタイトルを獲得し、コンストラクターズタイトルとのダブルタイトルを受賞。ホンダF1黄金期を象徴するマシンである。

『MP4/5B』は1990年にアイルトン・セナとゲルハルト・ベルガーがドライブしたマシン。V型10気筒DOHCエンジンを搭載し、6勝を挙げたセナがドライバーズタイトルを獲得した。27号車は当時セナがドライブしたマシン。

1991年のホンダは、新開発の3.5リットルV型12気筒エンジンを搭載する『MP4/6』でF1世界選手権を闘った。MP4/6は開幕戦のアメリカGPからモナコGPまで開幕4連勝を達成。シーズンでも全7勝を挙げ、マクラーレンは4年連続のコンストラクターズタイトルを獲得、セナは3度目のドライバーズタイトル獲得となった。

『MP4/7』は1992年のF1第3戦ブラジルGPから投入されたマシン。RA122E型3.5リットルV型12気筒エンジンは650ps以上を発揮。セナが3勝、ベルガーが2勝を挙げるもタイトル獲得には至らず、ホンダはこの年をもってF1から撤退。第二期の10年間で通算69勝、コンストラクターズタイトル6回、ドライバーズタイトル5回という好成績を残した。

ホンダは2000年からBARにエンジンを供給することでF1に復帰。2006年にはBARの株式を100%取得し、第一期以来となるホンダワークス体制となる。その年の第13戦ハンガリーGPでは、ジェンソン・バトンがオールホンダでは39年ぶりとなる勝利を挙げた。

《橋本 隆志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る