富士スピードウェイで行われる世界耐久選手権(WEC)第5戦「6 HOURS OF FUJI」、決勝は12日11:00よりスタートする。
ポールポジションは、トヨタ8号車(A.デビッドソン&S.ブエミ)。ポルシェ勢は20号車(T.ベルンハルト&M.ウェバー&B.ハートレー)が予選ラストで逆転を許すも、ポルシェ14号車(R.デュマ&N.ジャニ&M.リーブ)と共に2番手、3番手を獲得した。これにトヨタ7号車(A.ブルツ&S.サラザン&中嶋一貴)が続く。
光るのはポルシェ『919 ハイブリッド』の直線での強さ。昨日行われた会見で、トヨタの木下美明チーム代表は「"ラップタイムでアウディより速く”、"ストレートスピードでポルシェを抜けるぐらい”を目指してセッティングした」と話した。
一方、予選では振るわなかったアウディ2号車(M.ファスラー&A.ロッテラー&B.トレルイエ)とアウディ1号車(L.ディ・グラッシ&L.デュバル&T.クリステンセン)は3列目からのスタートとなるが、会見で代表のウォルフガング・ウルリッヒ氏が「ノーミスの完璧なレースをする」と話した通り、ただでは引き下がらないだろう。
現在の富士スピードウェイは曇り。台風19号の影響も懸念されたが、12日いっぱいの天気は持ちこたえるとの予報だ。昨年は豪雨の中、一度もセーフティカーが抜けることなく終了してしまっただけに、白熱したバトル展開を期待したい。好調のポルシェが魅せるか、トヨタが地元での3連覇を達成するのか。はたまたアウディが富士初制覇を成し遂げるのか…闘いの火ぶたがまもなく切って落とされる。