【WEC 第5戦】井原慶子、世界選手権レースで女性初の表彰台獲得

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井原慶子(中央)らの#35 モーガン・ジャッドがLMP2クラス3位に。
井原慶子(中央)らの#35 モーガン・ジャッドがLMP2クラス3位に。 全 2 枚 拡大写真

10月12日、富士スピードウェイで開催されたWEC第5戦「富士6時間耐久レース」、レーシングドライバーの井原慶子はLMP2クラスにおいて、世界で女性初となる3位表彰台を獲得した。

井原の所属する「オーク・レーシング」チームのカーナンバー35、「モーガン・ジャッド」のマシンは、予選でLMP2クラスの2番手タイムを記録。しかし、再車検で規定外の部品を誤って使用していたことが判明し、最後尾27番グリッドからのスタートとなった。

決勝レース、チームメイトのグスターボ・ヤカマン(コロンビア)とアレックス・ブランドル(英国)がセッションの前半を担当し、クラス4位、総合12位まで順位を上げた。レース開始からおよそ3時間半が経過した午後2時20分、ブランドルがピットイン。バトンタッチした井原は安定した走りでクラス3位にポジションを上げ、約1時間半、2スティント・ドライブの後、残りの1時間半をヤカマンに託した。

カーナンバー35は、ピットストップ中に先行を許したライバルのマシンを果敢に追い上げ、ゴールまで1時間を切ったところで再び3位に順位を上げることに成功。その後は、燃料補給のためのピットインを予定通りにこなし、午後5時、6時間耐久レースのゴールを総合9位、クラス3位で迎えた。

井原は念願の世界選手権レース表彰台を獲得。「女性ドライバーにとっては、トップカテゴリーのマシンは体力的に厳しいですが、OAKレーシングのスタッフや日本の皆さんの温かい声援が追い風になり、ついにWECの表彰台に上ることができました」と喜びを語った。

《纐纈敏也@DAYS》

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