【MINI ペースマン 試乗】クーパーDでもコツを要さず余裕ある走り…島崎七生人

試乗記 輸入車
MINI クーパーD ペースマン
MINI クーパーD ペースマン 全 6 枚 拡大写真

『ペースマン』は、MINIの7番目のモデルとして2013年に導入されたばかり。けれど『クロスオーバー』と歩調を合わせ改良が入り、内容をリフレッシュさせた。

一番の注目はクリーンディーゼルの搭載。クーペモデルでは日本初…とBMWは資料で謳っていて(過去に日本車ならいすゞ『117クーペ』のディーゼル搭載車があった)、ペースマンに搭載されるのは、2リットルの112ps/270Nm仕様。2.5リットルガソリンエンジン車以上の最大トルクを発生、16.3km/リットルの燃費は従来車(ガソリンのクーパー・ペースマン)より16%も燃料消費率が優れているのが特徴、という。

実際の走りは気持ちのいいものだった。調べると同日に試乗できたクロスオーバーとのカタログ上の車重の差は10kgと小さい。しかもディーゼルエンジンはチューン違いで、こちらは2名乗車の試乗になった。が、山道の登りくだりとも、いささかもストレスなく、屈曲路をしなやかにクルマがトレースするのがペースマンらしいところ。下からトルクがあり柔軟なエンジン特性は走りやすさの要因だが、走らせ方に何のコツも要さずに、余裕をもったアクセルワークでリラックスして走らせられるのが美点だ。ハイチューンの『クーパー SD クロスオーバー』の性能にもまったく遜色を感じないほどだ。

独立4座のクーペスタイルは、相変わらずパーソナル感覚が味わいどころ、だ。運転席から振り返ると左右独立の後席が2脚あるなど、気持ちの贅沢を味わわせてくれるクルマでもある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. BMW『8シリーズ』初代オマージュの「エディション M ヘリテージ」登場、世界限定500台
  3. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  4. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
  5. スズキの人気トールワゴン『ソリオ』開発責任者が語る、「顔だけじゃない」マイナーチェンジの真価
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る