住友電工と住友電装、タイで自動車用アルミ電線の生産能力を増強

自動車 ビジネス 企業動向
住友電工と住友電装、タイの自動車用アルミ電線生産子会社
住友電工と住友電装、タイの自動車用アルミ電線生産子会社 全 2 枚 拡大写真

住友電気工業と子会社の住友電装は、タイで自動車用アルミ電線の生産能力を増強するとともに、素材となるアルミ線材を同一敷地内で鋳造圧延工程から一貫生産すること決定した。

自動車用電線は、心線として銅が使用されているが、軽量化のため、心線にアルミを使用した自動車用アルミ電線の採用が拡大している。住友電工グループは、タイ子会社であるSEIタイ・エレクトリック・コンダクター自動車用アルミ電線を生産している。

今回、主要納入先の自動車メーカーがアジア域内で自動車を増産しているのに対応するため、2016年9月からタイでの自動車用アルミ電線の生産能力を増強、素材であるアルミ線材も鋳造圧延工程から同一工場敷地内で一貫生産する。

タイ工場に導入するアルミ鋳造圧延設備は、高品位のアルミ導体の生産を可能とするもので、品質面、特性面で優れた製品を製造するのに適したもの。

自動車用ワイヤーハーネスでは、こうした特性を持つアルミ電線を活用し、従来は使用が困難だったエンジンルーム内などへの採用拡大を目指す。新たに設置するアルミ鋳造圧延設備では、自動車用アルミ電線に加え、日本で培った技術を基に自動車部品用の切削用アルミ棒材や高強度アルミ線材なども生産する予定。

切削用アルミ棒材は、顧客での高い加工精度を可能とし、アルミボルト用線材は高強度、耐熱性に優れた特性を持ち、今後、東南アジアや欧州へ拡販していく方針。

これら設備投資に向けてタイ子会社の資本金を11億1000万バーツから20億1000万バーツに増資する。

生産能力は2015年4月から生産する銅荒引線が月産1万7000トン、2016年10月から生産するアルミ荒引線が月産1440トン、自動車用アルミ電線が月産300トン。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. フォークリフトや特殊車両向けドリンクホルダー、サンワサプライが発売
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 『フォードGT』生産終了へ、最後のモデルは67台限定のサーキット専用車
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る