【予防安全性能アセスメント】実車を模したバルーンに突っ込ませる

自動車 ビジネス 国内マーケット
予防安全性能アセスメントのうち、自動ブレーキ試験に用いられるバルーン。ミニバンの車体後部を模している。
予防安全性能アセスメントのうち、自動ブレーキ試験に用いられるバルーン。ミニバンの車体後部を模している。 全 6 枚 拡大写真

独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)が世界に先駆けて導入した「予防安全性能アセスメント試験」のうち、自動ブレーキ性能を評価する「衝突被害軽減制動制御装置試験(AEBS)」については、試験を模したデモンストレーションも行われた。

試験の対象となる車両を突っ込ませるのは、衝撃を吸収できる構造のバルーンで、ワゴン車の後部を模したカバーを掛けてある。このカバーにリフレクタや反射テープも備え、各種のレーダーに対しては実車と同様の反応を示すようになっている。このバルーンの開発にあたっては、EuroNCAPの研究成果を活用したという。

このバルーンを牽引車で引っ張って走行状態を模擬するが、牽引車とバルーンの間は長さ20mのラダーで接続されており、試験車両のシステムが不動作となって衝突した場合、ラダー上を滑走することで牽引車への被害を避けるようになっている。

試験車両も人が運転するのではなく、ステアリングやペダルを操作するロボット(自動制御)も併せて導入された。車両の位置はGPSで把握し、公平・公正な評価が行える。

デモンストレーションでは、自動ブレーキ機能を持たないクルマをバルーンに突っ込ませ、追突事故を再現。その後は自動ブレーキ機能を有したクルマが追突を回避する様子が披露された。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る