岡山の玉野市で「市電まつり」…琴電760号を公開

鉄道 行政

玉野市電保存会は11月16日、岡山県の玉野市総合保健福祉センター(すこやかセンター)で「玉野市電まつり」を開催する。開催時間は10時から15時まで。同センターで保存されている高松琴平電気鉄道750形電車760号(もと玉野市電気鉄道モハ100形103号)の車内を公開する。

750形は1950年頃、山形県の蔵王高速電鉄が発注した電車だったとする説が有力。同社が工事半ばにして建設を中止したことから電車の発注もキャンセルされ、これを備南電気鉄道(後の玉野市電気鉄道、1972年廃止)がモハ100形として3両購入したという。1965年には香川県の高松琴平電気鉄道が3両を譲り受け、車両番号を750形の750・760・770号に改番。770号が1978年まで、750号が1999年まで、それぞれ運用された。

残る760号は、かつて同車が運行されていた玉野市内で保存することになり、2005年に保存団体の玉野市電保存会が発足。翌2006年の営業運転終了後、すこやかセンターに移されて静態保存されている。玉野市電保存会は原則として第1日曜日に760号を公開しているほか、「市電まつり」を毎年秋に実施している。

9回目となる今回の「市電まつり」では760号の車内を公開し、マイクを使った車掌体験も行う。さらにミニ電車の運転、鉄道模型の展示と運転、宇野線運転シミュレーター、玉野市電の資料展示と写真展、市電グッズの販売なども行われる。このうちミニ電車の運転は1回100円、1日300円の有料となる。

会場の「すこやかセンター」へはJR宇野駅から秀天橋行きバスに乗り、奧玉停留所下車、徒歩2分。またはシーバス系統ですこやかセンター停留所下車。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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