危険ドラッグ吸引を勧めた同乗者にも免許取消処分

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今年8月に東京都立川市内で発生した危険ドラック吸引を発端とした単独衝突事故について、東京都公安委員会は24日、同乗していた30歳の男を免許取消処分とした。運転していた男に危険ドラッグを吸引させており、悪質性を考慮したものとみられる。

問題の事故は2014年8月10日の午後9時10分ごろ発生している。立川市富士見町5丁目付近の市道(片側1車線の直線区間)を走行していた乗用車が対向車線側へ逸脱。そのまま道路右側の電柱に衝突した。

運転していた八王子市内に在住する30歳の男と、助手席に同乗していた29歳(当時)の男性は意識が朦朧とした状態で、車内からは危険ドラッグが入っていたとみられる袋や、吸引に使った道具が発見されたため、警察は運転していた男を道路交通違反(過労運転禁止)の現行犯で逮捕。同乗していた男からも事情を聞いていたが、男は「自分が運転者にドラッグを吸わせた」などと供述しており、警察は過労運転幇助容疑で書類送検していた。

運転していた男については今月16日、懲役1年(執行猶予4年)の有罪判決が命じられ、免許取消の行政処分も実施されたが、公安委員会は同乗者がドラッグ吸引を勧めたという点を重視。刑事処分に先んじて、同乗者についても行政処分の実施を決定。免許取消の処分とした。

同乗者の免許取消処分は極めて珍しいが、運転者の意識を失わせるドラッグを吸引させたという悪質性を考慮した結果とみられ、今後は他地域でも同様の処分が科せられる可能性が高い。

《石田真一》

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