米国の大手自動車部品メーカー、デルファイ・オートモーティブ(以下、デルファイ)は10月24日、2014年第3四半期(7-9月)の決算を発表した。
デルファイは、もともとGMの部品製造子会社。1999年にGMから分社し、独立した企業となった。しかし、2000年代に入って経営状態が悪化。2005年10月、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法11条の適用を申請し、事実上、経営破綻した。その後、経営再建を進め、2011年11月、米国ニューヨークの証券取引所に再上場を果たしている。
今回、発表された2014年第3四半期(7-9月)の決算では、売上高が41億ドル(約4427億円)。前年同期に対して、3%増えた。また、第3四半期の調整後の営業利益は、4億6800万ドル(約505億円)。前年同期に対して、9%増えている。
増収・増益となった背景は、アジアと北米での事業の好調さが大きい。第3四半期の売り上げ伸び率は、アジアが9%増、北米が6%増。1%増の欧州と20%減の南米を補った。
デルファイのロドニー・オニール社長兼CEOは、「第3四半期の記録的な決算は、優れた業績が続いていることの証」と述べている。