マツダの小飼雅道社長は10月31日に都内で開いた決算発表会見で、能力増強を打ち出したメキシコ工場について、「北米や中南米、欧州への供給拠点でもあり、海外での台数成長の確保につなげたい」と、述べた。
メキシコ工場は今年1月に稼働開始し、現在生産量を徐々に引き上げている。従来の計画では2015年度に、トヨタ自動車向けの5万台を含み23万台のフル生産に入る予定だった。このほど、それを25万台に引き上げることを決めた。トヨタ向けの数量は変更ないという。
小飼社長は、この決定に関して現在の生産モデル『マツダ3(アクセラ)』の販売好調に加え、2モデル目の『マツダ2(デミオ)』も順調な販売になるとの見通しを示した。増産に伴う投資は少額であり、「むしろ雇用の増加と人材育成が重要」と指摘した。