【BMW X4 試乗】1.9トンの重さを感じさせぬ「まさにBMW」な走り…松下宏

試乗記 輸入車
BMW X4
BMW X4 全 20 枚 拡大写真

BMWの新型車攻勢の中で新しくラインナップに加わったのが『X4』だ。『3 / 4シリーズ』系のプラットホームをベースに、クーペ風のデザインを持つSUVである。BMWはこれをSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼んでいる。

【画像全20枚】

『X3』とX4の違いはルーフラインにある。クーペ風のボディを採用するX4は、X3に比べて全長が15mm長くなり、全高が50mm低くなって流れるようなルーフラインを持つ。

インテリアはBMWの基本文法通りに仕上げられている。インパネの中央部分をやや運転席側に傾けたドライバー・オリエンテッドのデザインを採用するなど、見るからにBMWである。

ラゲッジスペースは後席のシートが3分割の可倒式とされて使い勝手に優れる共に、標準状態で500リットル、背もたれを全部倒せば1400リットルと容量も十分だ。ケールゲートは軽く足を出すしぐさに反応して開閉する。

グレードは大きく分けて2種類が設定され、「xDrive28i」には直列4気筒2000ccの直噴ターボ仕様エンジンが搭載され、「xDrive35i」には直列6気筒3000ccの直噴ターボ仕様エンジンが搭載される。全車とも電子制御8速ATとの組み合わせで、xDriveはBMW独自のインテリジェント4WDシステムだ。

両方のモデルのMスポーツ仕様車に試乗したが、実力的には28iでも十分にスポーティな走りを示した。SUVのボディである上に4WDでもあるX4は車両重量が重く、28iでも1900kg近くに達するが、その重さを感じさせない走りだった。35iなら更に余裕のある走りになるが、85万円の価格差を考えると28iの方がお勧めである。

28iの動力性能は180kW / 350N・mの実力で、スポーツモードを選んで走ればワインディングを軽快に駆け抜けていける。コンフォートモードとスポーツモードのメリハリがはっきりしているので、その日の気分を道路交通状況などに合わせて好きなモードを選んで走れば良い。

xDriveのインテリジェント4WDはオフロードでも効果を発揮するが、それ以上にオンロードでの安定した走りに貢献している。やや高めの重心高にもかかわらず、安定感の高い走りを実現するからだ。走りのフィールは正にBMWのもの。X3や『X5』で経験を積んでいることもあって、BMWはSUV系モデルの足回りのまとめ方がとてもうまい。

スポーティな走りの魅力は十分だが、X4を手に入れるにはそれに見合う予算も必要。xDrive28i Mスポーツは本体価格が705万円で、xDrive35i Mスポーツは790万円の設定。試乗車にはそれぞれ数十万円のオプションが装着されていた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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