日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティ。同ブランドのSUVが、米国市場において、リコール(回収・無償修理)を行う。
これは10月31日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。日産自動車の米国法人、北米日産から、インフィニティ『QX56』と『QX80』のリコールの届け出を受けた、と公表している。
今回のリコールは、運転席エアバッグの不具合によるもの。NHTSAによると、インフレータ(膨張装置)に誤った部品が使用され、これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、乗員が負傷する恐れがあるという。
リコールの対象となるのは、インフィニティのフルサイズSUV、QX56の2013年モデルと、その呼称変更モデルのQX80の2014年モデル。米国で販売された1848台が、リコールに該当する。
北米日産は、対象車を保有する顧客に連絡。販売店で運転席エアバッグのインフレータを交換するリコール作業を行う。