日産自動車は11月4日、2015年3月期の第2四半期累計(4-9月期)連結決算を発表した。グローバル販売が前年同期比6%増の258万台と好調だったのに加え、為替の円安効果もあって営業利益は18%増の2619億円となった。
海外販売では北米が14%増、1-6月分が計上される中国が15%となるなどにより、消費税引き上げの影響で減少した日本をカバーした。営業利益段階での円安効果は173億円、コスト改善などの成果も525億円に達した。
純利益は25%増の2370億円だった。横浜市の本社で記者会見した西川廣人代表取締役は「上半期はしっかりとした業績を達成できた。収益性を伴った成長を遂げている」と、評価した。
一方、通期の業績は落ち込みが確定的な中国を北米でカバーする方針であり、営業利益で5350億円(前期比7%増)などとしている利益予想は据え置いた。