マレーシア鉄道公社(KTMB)のナワウィ総裁らが日本通運の本社ビル(東京都港区)を訪問した。
マレーシア鉄道公社は、マレーシア国鉄から鉄道事業を受け継いだマレーシア国内の主要鉄道会社で、旅客輸送、貨物輸送などを展開するとともに、鉄道事業の近代化に取り組んでいる。
今回、KTMB関係者は、UIC(国際鉄道連合)会議に出席するため来日し、これにあわせ日本国内の鉄道関連施設を視察した。一行は、東京貨物ターミナルで通運事業の最前線を視察した後、日本通運の本社で通運事業の概要と鉄道貨物輸送について意見交換した。
日本通運は2013年12月から、日系企業として初めて、タイ・バンコク~マレーシア・クアラルンプール間1600キロメートルを結ぶクロスボーダー国際鉄道貨物輸送サービス「BK1600」を展開している。
これはタイ国鉄、マレーシア鉄道公社、日本通運の3者が共同開発した専用列車で、40フィートコンテナを最大27本積載することが可能。同区間を60時間で運行しており、同じ数のコンテナをトラック輸送する場合と比ねてCO2排出量を約40%削減できることを特徴としている。