警視庁は5日、危険ドラッグを吸引後に乗用車を運転し、東京都東久留米市内の市道で信号待ちをしていたクルマに追突する事故を起こしたとして、東村山市内に在住する32歳の男を逮捕した。男はクルマの運転とドラッグ吸引を否認している。
警視庁・田無署によると、問題の事故は2014年11月4日の午後7時15分ごろ発生している。東久留米市滝山付近の市道(片側1車線の直線区間)で、信号待ちをしていた乗用車に対し、後ろから速度を落とさないまま進行してきた乗用車が追突した。
この事故で被追突側のクルマが中破し、運転していた39歳の男性が打撲などの軽傷。追突車を運転していた男は事故直後から意味不明な言葉を叫び続けるなどしており、車内からは危険ドラッグとみられる植物片の入った袋も発見されたことから、警察は運転前にドラッグを吸引したと判断。翌5日に東村山市内に在住する32歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(過労運転禁止)容疑で逮捕している。
聴取に対して男は「クルマを運転していた覚えはないし、ドラッグも吸っていない」などと供述。容疑への関与自体を否認しているようだ。警察では押収した植物片の分析を進めるとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。