【スーパーフォーミュラ 最終戦】第1レースはオリベイラ優勝…王者候補は3人に絞られる

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第1レースを制したオリベイラ。
第1レースを制したオリベイラ。 全 8 枚 拡大写真

全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)最終戦「第13回JAF鈴鹿グランプリ」は9日、決勝日を迎え、午前の第1レースではジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが優勝した。チャンピオン候補が3人に絞られて、午後の第2レースへと向かう展開になっている。

三重県・鈴鹿サーキットは雨。20台のマシンが参加しての第1レースは予定通り10時10分にフォーメーションラップスタートとなったが、グリッド帰着後に14番グリッドの伊沢拓也(#34 DRAGO CORSE/エンジンはホンダ)がストールしたようで、レースはフォーメーションやり直しとなり、1周減算の19周で争われることとなった(伊沢はグリッド最後尾へ)。

約10分遅れとなったスタートで素晴らしいダッシュを見せたのが、4番グリッドのオリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)だった。一気にトップに躍り出る。ピット戦略なしの短距離レース、しかも雨で水幕があがることを考えれば、とにかく先手必勝だ。

「(いつも以上に)スタートが重要だった。それがうまくいったことで、大きなアドバンテージを得られた」と語るオリベイラは、雨でのマシンの仕上がりも「良かった」ということで、他車のクラッシュによるセーフティカー走行もあるなどした19周の戦いを完全支配、今季3勝目をマークした。これでオリベイラはドライバーズポイントを37へと伸ばし、このレース2位でトータル38ポイントとしたランクトップの中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)に1点差と迫っている。

一方、2番グリッドスタートだった一貴は「良くもわるくもないスタートでしたが、JP(オリベイラ)がそれ以上に良かった、ということだと思います」と冷静に第1レースを振り返った。1点差に迫られたとはいえ、午後の第2レース(28周)は自身がポールで、オリベイラが6番グリッド。このまま雨なら、ドライタイヤでスタートした場合の4輪タイヤ交換1回義務づけという戦略要素も消滅することになるので、依然として一貴が優位であるのは間違いない。

第1レース3位は、ポール発進だったアンドレ・ロッテラー(#36 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)。彼はトータルポイントが30.5となり、一貴とは7.5点差に。「タイトルの可能性はかなり厳しくなった」のは事実で、自身3番グリッド発進の第2レース優勝が王座獲得の最低条件、しかも一貴が8位以下、オリベイラ6位以下という厳しい条件もつく(手元計算)。王座への可能性を残したのはここまでの3人で、ロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)、石浦宏明(#38 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)、ジェームス・ロシター(#3 KONDO RACING/トヨタ)は第1レース終了時点で権利を失った。

第1レースの決勝4位は国本雄資(#39 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)。5位は石浦で、6位がロシター。デュバルはスタート違反でドライブスルーペナルティをとられたことが響いて11位だった。ホンダエンジン勢最上位は7位の山本尚貴(#1 TEAM 無限)。

真なる最終決戦、第2レースの上位グリッドは下記の通り。

1 中嶋一貴
2 L.デュバル
3 A.ロッテラー
4 国本雄資
5 石浦宏明
6 J-P.デ.オリベイラ

タイトルをつかむのは一貴(38点)、オリベイラ(37点)、ロッテラー(30.5点)のうち誰か。一貴とオリベイラは勝てば自力王座である(第2レース決勝で与えられるドライバーズポイントは、1~8位に8-4-3-2.5-2-1.5-1-0.5点)。フォーメーションラップスタート予定は15時だ。

《遠藤俊幸》

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