「未知」の光か…JAXA宇宙科学研究所と東北大、赤外線宇宙背景放射線の大きなゆらぎ発見

宇宙 科学
波長1.1マイクロメートルの近赤外線で撮影した天空の画像から、星や銀河の影響を取り除き、「まだら模様」が目立つような画像処理を行なった宇宙からの光の空間分布パターン(出典:JAXA)
波長1.1マイクロメートルの近赤外線で撮影した天空の画像から、星や銀河の影響を取り除き、「まだら模様」が目立つような画像処理を行なった宇宙からの光の空間分布パターン(出典:JAXA) 全 1 枚 拡大写真

JAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙科学研究所と東北大学のグループは、CIBER実験により、近赤外線の宇宙背景放射にこれまでの予測を超える大きな「ゆらぎ(まだら模様)」が存在することを発見した。

CIBER実験は、米国カリフォルニア工科大学、韓国天文宇宙科学研究院の研究者などとの協力で実施した。

今回のCIBER実験で、近赤外線の宇宙背景放射に大きな「まだら模様」の成分があることを発見した。「まだら模様」の大きさは、既知の銀河全ての影響を考慮した予測値の2倍以上あり、これを説明するためには、宇宙に未知の赤外線光源がなければならないことが示された。

「まだら模様」の原因となる、未知の赤外線光源の候補として、系外銀河のハローと呼ばれる領域に、普通の観測では見えないほどの暗い星が大量に存在するという新たな仮説が考えられるとしている。

今回の研究の論文は11月7日付けの米科学誌「Science」に掲載された。

《レスポンス編集部》

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