【メルセデスベンツ Bクラス 試乗】コンフォートサス+ノーマルタイヤの組み合わせがすこぶる良し!…竹岡圭

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ Bクラス 改良新型
メルセデスベンツ Bクラス 改良新型 全 6 枚 拡大写真

スペインのマヨルカ島へ行ってきました! ここは、ドイツ人のハワイと言われているそうで、ドイツ、イギリス、ロシアの方々がのんびりと遊びに来ていらっしゃいましたよ~。さりとて私も…というわけではなく、こちらはメルセデスベンツ『Bクラス』のマイナーチェンジの試乗会に行ってきました!

今回はマイナーチェンジの中でもフェイスリフトといった位置づけに近く、変わったのはデザインと安全性能の向上と機能的快適性の向上。バンパーの両端のいわゆるフォグランプが装着されるあたりのところが、ダイナミックに。ヘッドライトが、ルーフからのドロッピングラインと、サイドのキャラクターラインがスッキリと。全体的にまとまり感が出てシルエットが美しくなった感じはしますが、あまりガラリと変わった感はないんですよね。最近マイナーチェンジでガラリと変わるメルセデスベンツの中では珍しい変更と言っていいかもしれません。

インテリアも然り。大きくなった8インチディスプレイにコマンド操作によるアニメーションが表示されるようにもなったり、アンビエントライトが12色に増色されたり。イマドキの新しい感が盛り込まれているといったところ。使い勝手ではキーレスゴーがこのクラス初の標準装備となりました。

安全装備では『CLA』や『GLA』に装着されているCPAプラスが標準装備となったのがトピック。これにより、14%の事故削減につながっており、今後30%まで引き上げられると想定しているそうですから、街中を走ることが多いBクラスとしては嬉しい限りですよね。

さて、パワートレインの変更は一切ありませんが、今回試乗した「B250」の4MATICモデルでも、7速DCTトランスミッションのギクシャク感もなくなり、4MATICの微振動も見事に消えていて、ものすごくブラッシュアップした感じでした。

それには、今回履かされていたタイヤや足回りの影響も大きいかもしれません。これまで日本仕様のBクラスというと、立体駐車場に入ることを考慮してのスポーツサスペンションにランフラットタイヤ装着仕様となっていましたが、今回はコンフォートサスペンションにノーマルタイヤ。この組み合わせがすこぶるよかったんですよね。そして、この組み合わせでも立体駐車場に入る工夫もできちゃうんだとか。そうなると、次の日本導入がどんな仕様になるのか楽しみではありますが、日本へのお披露目は来年早々の予定。ちょっと遅めのお年玉を楽しみに待つことにしましょう。

さて、最後にもうひとつニュースを。兄弟車種として、『CLA シューティングブレーク』が加わるんだそうです。こちらも楽しみですね!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマ&カーライフは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリストとしてカーライフ全般を女性の視点からレポートする。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦するなど、硬軟幅広く携わる。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. 「マークXの面影が…」タイで発表された新型「ヤリスセダン」がかっこいいと話題に!「教習車にも」の声
  3. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  4. いすゞ細井社長、「1年1年積み上げていけば収益は出てくる体制になっている」
  5. かつてのテラノ…日産『パスファインダー』改良新型、これが最終デザインだ! 新エンジン導入も?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る