【SUPER GT 最終戦】松田次生&クインタレッリ組GT-R、GT500王座獲得を果たす

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
最終戦を制してタイトルを獲得したニスモ陣営(左から鈴木豊監督、松田次生、クインタレッリ)。
最終戦を制してタイトルを獲得したニスモ陣営(左から鈴木豊監督、松田次生、クインタレッリ)。 全 12 枚 拡大写真

SUPER GT最終戦は16日、栃木県・ツインリンクもてぎで決勝レースを行ない、GT500クラスはポール・トゥ・ウインしたニスモGT-Rの松田次生&ロニー・クインタレッリが逆転でドライバーズチャンピオン獲得を果たした。

【画像全12枚】

もてぎは決勝日もドライコンディション(スタート約30分前の温度状況は気温16度、路温23度)。参戦15台が開幕戦以来となる全車ノーウエイトハンデの状態でシリーズ最短の決勝250kmを駆け抜けるスピードバトルの末に、新規定GT500マシン初年度タイトルの行方が決まる。ロードコース53周の最終決戦は、午後1時に開戦の刻を迎えた。

GT500のドライバーズチャンピオンは5つの陣営による争いとなっていたが、ポイント状況と予選順位から考えた場合、中心になると予想されたのは2陣営だ。ポール発進の#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田&クインタレッリ/タイヤはミシュラン=MI)と、#23優勝の場合に自身決勝2位で王座を獲得できる予選4位の#36 PETRONAS TOM’S RC F(中嶋一貴※&J.ロシター/ブリヂストン=BS)である(※一貴はWEC出場によるSUPER GT欠場が2戦あったためロシターより得点が少なく、#36で正式なドライバーズチャンピオンになれるのはロシターのみ)。

ところがオープニングラップで“2強”は明暗を分ける。#23 GT-Rがトップを守ったのに対し、#36 RC Fは#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信&J-P.デ.オリベイラ/BS)とのアクシデントに遭遇、4番手は守ったものの、マシンにダメージを負ってしまったのだ(#12にドライブスルーペナルティ)。

#36 RC Fは徐々にポジションを下げていく展開となり、最終的にはこのレース10位。一方、#36に代わって上昇してきたのは、同じTOM’Sチームの#37 KeePer TOM’S RC F(伊藤大輔&A.カルダレッリ/BS)だった。13番グリッド発進からの巻き返しで、レース後半には2位まで上がる。

#36同様、#37 RC Fも勝てば自力王座だが、#23 GT-R優勝の場合に2位ではタイトルに届かないのが#36との条件の違い。#37 RC Fが2位に上がった頃には、首位#23 GT-Rは40秒の彼方であり、#37の驚異の挽回も優勝とタイトルにまでは達しなかった。

#23 GT-Rは次第に後続を引き離し、実質の先頭を譲らないまま250kmを走り抜け、独走の今季2勝目。逆転でドライバーズタイトルを手中にした(チーム部門タイトルも併せて獲得)。松田にとっては初、クインタレッリにとっては2年ぶり3回目のGT500ドライバーズタイトル獲得である。

松田が「走り始めから調子が良く、トラブルなどの不確定要素が敵でした。それが出ないように意識して戦って、ぶっちぎりで勝てた。ドライバー、チーム、タイヤの総合力だと思います」と語れば、相棒クインタレッリも「クルマがすごく速くて、タイヤもタレなかった。自分の好きな走りができた」という最終戦圧勝劇。ここ4年でGT-R&ミシュランとともに3回目のドライバーズチャンピオン獲得となったクインタレッリは、「今季の我々のマシンには常に一発の速さがあった」ことと「(苦手だった)寒い時季のミシュランタイヤの進歩」を、シーズンを通じての勝因に挙げている。

2007~08年にフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)を連覇している松田は、これでGT500と全日本トップフォーミュラの王座をともに極めた3人目の日本人選手となった。本山哲と高木虎之介という、チームメイトだったこともある先輩ふたりに並び、「嬉しいですね。フォーミュラで連覇した時も、やっぱりGT500も獲らないと(近代日本レース界のトップタイトルを)全部獲ったことにならない、と思いましたから。今日それを獲ることができて、ホッとしました」と語っていた。

日産勢としてはここ7年で4回目のGT500ドライバーズチャンピオン獲得だが、ニスモチームからの同チャンピオン輩出は6年ぶり。日産勢のマシン開発主担であるニスモは、人気面ではSUPER GTにおけるジャイアンツ的な存在でもあり、監督として初王座獲得の鈴木豊氏も「やっているチームの人間には忸怩たる気持ちもあったと思います。監督として申し訳なく感じるところもありましたが、今日こうしてチャンピオンを獲れましたから、そういうことも忘れてもらえるかなと思います」と、安堵の思いを話していた。

最終戦の決勝2位は#37 RC F。3位は#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴&伊沢拓也/MI)で、表彰台は日産、レクサス、ホンダが分け合ったかたちだが、4~5位は日産勢で、今回のレースウイークにおけるGT-R好調を象徴する結果ともなった。4位は#24 D’station ADVAN GT-R(M.クルム&佐々木大樹/ヨコハマ=YH)で、5位が#46 S Road MOLA GT-R(本山哲&柳田真孝/MI)。6位は#19 WedsSport ADVAN RC F(脇阪寿一&関口雄飛/YH)だった。

国内最高の人気と競技レベルを誇り、来季以降も激戦が予想されるSUPER GT。2015年シリーズは4月4~5日に岡山国際サーキットで開幕予定となっている。

《遠藤俊幸》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ、レアアース不使用の永久磁石開発企業の米「Niron Magnetics」に出資
  2. 『マツダスピリットレーシング3』ついに市販化へ? デザインを大胆予想!
  3. 「なんじゃこりゃー」「アニメから飛び出てきたみたい」アストンマーティン初の公道向けバイク『AMB002』にSNS驚愕
  4. 復活のホンダ『CB400スーパーフォア』販売快調、約2週間で2700台を受注…一番人気カラーは「ウルフシルバー」
  5. 累計15万枚突破「ゴリラマット」、初代『N-BOX』専用モデルを追加…TPE素材採用の3Dフロアマット
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  5. ロボトラック、関東~中部260km走行を完遂…自動運転トラックが高速道路で実証
ランキングをもっと見る