【ホンダ FCVコンセプト 発表】このデザインが最終版? 課題は「空気」と「熱」

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ホンダ FCV コンセプト
ホンダ FCV コンセプト 全 32 枚 拡大写真

ホンダは新型燃料電池自動車(FCV)のコンセプトカー『FCVコンセプト』を世界初公開した。2015年度内に日本で発売した後、アメリカ、ヨーロッパへと順次展開するロードマップをホンダは描いているが、いったい市販版はどのような姿で登場するのだろうか。

【画像全32枚】

エクステリアデザインを担当した本田技術研究所 デザイン室 主任研究員の大橋昭彦氏によると「クラシックなデザインとは決別し、未来的なラグジュアリーサルーンを作る覚悟でデザインに臨んだ」「今回発表したのはあくまでもコンセプト。モチーフはこのとおりだがこれが最終版ではない」と話す。

今回のモデルは、ロサンゼルスオートショー13で公開されたものがベースの“発展バージョン”で、デザインコンセプトは「アドバンスド・クリーン・ダイナミック」。フェンダー周辺に開けられた”穴”がデザイン上大きな特徴となっている。

これは空力性能を高める処理で、フロントのエアインテークから導かれた空気はフロントのタイヤハウスに繋がっており、ボディサイドのインテークはリアのタイヤハウスへと空気を導く設計となっている。これは、タイヤ回りの空気の流れを整流することで、空気抵抗を減らす効果があるという。

また、先日発表されたトヨタの燃料電池車『MIRAI(ミライ)』ではフロントの大きなエアインテークがデザイン上の特徴だが、それに対しホンダのFCVは開口部が少ない。燃料を直接燃やしてはいないため勘違いされやすいが、FCVは元々発熱量が大きいので、EVとは異なりかなりの冷却が必要なのだ。

よくよく考えてみると、エネファーム(家庭用燃料電池)は電気を発電するだけでなく、発電した際に出る熱でお湯を湧かすほど熱を発している。大橋氏は「市販版ではホンダの“顔”であるソリッドウィングフェイスは踏襲するが、エアインテークの形状は変更される。もっと空気を多く取込む必要がある」と話し、パワートレインを担当した守谷隆史氏は「空気を多く取込むだけではなく、空気を上手に抜くこともあわせて冷却効率を高めたい」と話した。

現時点では価格が公表されていないが、ホンダのフラッグシップ『レジェンド』と同等かそれ以上になるのは想像に難くない。大橋氏は「市販版では価格に相応しいデザインとクオリティで登場する」と述べた。

今回公開されたモデルは、間もなく開幕するロサンゼルスモーターショーや年明けのデトロイトモーターショー、ジュネーブモーターショーなど世界各地で披露された後に、市販版へとバトンタッチされる。今回公開されたコンセプトから市販版を想像し、来年秋の最終コンセプトの発表を待たなければならないが、来年の東京モーターショーではその姿を見ることができるだろう。

《橋本 隆志》

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