【リコール】ヤマハ シグナスX など7万4000台、リアホイールや車速センサーで不具合

モーターサイクル 企業動向
ヤマハ・シグナス-X XC125SR
ヤマハ・シグナス-X XC125SR 全 4 枚 拡大写真

ヤマハ発動機は11月18日、原付2種スクーター『シグナスX XC125SR』などの、ウインカー電気配線、車速センサー、リアホイールに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、『シグナスX XC125』『シグナスX XC125SR』『マジェスティS XC155』の3車種で、2007年8月17日~2014年9月25日に製造された計7万4617台。

ウインカー電気配線については、リレーの固定方法が不適切なため、当該リレーに接続する電気配線が走行中の振動により屈曲することがある。そのため、そのまま使用を続けると断線し、ウインカーが不灯となるおそれがある。

改善措置としては、全車両、ウインカーのリレーを取り付けるゴムブラケットを対策品へ変更する。また、電気配線に対策用のサブハーネスを取り付けるとともに、クランプを追加し電気配線を固定する。不具合は130件発生。事故は起きていない。市場からの情報により発見した。

車速センサーについては、前輪車軸部に装着されている当該部品の構造が不適切なため、走行時にローターが傾くことにより内径摺動部の潤滑用グリスが押し出され、不足することがある。そのため、ローターが回転するときの摺動抵抗が増大し、ローター爪部に過大な負荷がかかり、そのまま使用を続けると、最悪の場合、ローター爪部が破損し速度計が作動しなくなるおそれがある。

改善措置としては、全車両、車速センサーを対策品に交換する。不具合は149件発生。事故は起きていない。市場からの情報により発見した。

リアホイールについては、製造時のリム部の仕上げ加工が不適切なものがある。そのため、タイヤとの密着性が悪く、リム部とタイヤビード部の間から空気が漏れ、最悪の場合、走行安定性を損ない転倒するおそれがある。

改善措置としては、全車両、リアホイールアッセンブリを対策品と交換する。ただし、改善措置用部品の準備に時間を要することから、部品の供給ができるまでの暫定措置として、リアタイヤのビード部に空気漏れ防止剤を塗布し、部品の準備ができ次第、対策品と交換する。不具合は183件発生。人身事故が1件起きている。市場からの情報および国土交通省からの指摘により発見した。

《纐纈敏也@DAYS》

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